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女風セラピストの「君だけ」は君だけじゃない、特別感というサービスについて

「君にしかこんなことしない……」「君だけだよ」
こんな言葉をセラピストに言われたことはありますか?

「女性用(向)風俗」(以下「女風」)利用歴3年目の私がふと感じた”君だけ”は君だけじゃない、「特別感」のサービスについてまとめてみました。

面倒な心のやりとりや駆け引きは不要、出会って即クライマックスが味わえるサービス「女風」の遊び方に、正解不正解はないと思っています。
エンタメ気分で「大人のテーマパーク」として使うのも、有償の恋人と過ごすのも、自分の身体を知ることや、興味のあった性癖をチャレンジすることでも、何でも良いと思います。

わたしが女風を使った最初の理由は、抑えられない好奇心でした。長い利用の中トライアンドエラーを繰り返し、今は人との出会いを通して自分自身を見つめる良い機会であり、気づきの場であると捉えています。

しゃかりきに身体の開発を求めなくなる代わりに対峙するキャストへの興味が深い思い入れになるとき、「キャストとわたし」の目線から「キャストから見たわたし」のポジションが気になることが時々あります。

目次

1対たくさん

女風を使い始めた頃、女風は、女性利用者と女風キャストとの【一対一】で過ごす時間が全てと考えていました。
ところが、実際は何度か同じキャストを呼び続けることにより被り(同じキャストを予約している利用客)の存在をいやがうえでも意識する状況に追い込まれる現実があると、身をもって知りました。

口コミやSNS投稿内での匂わせ、ツイCASのコメントなどを目で追っては「自分はお気に入りのキャストにとってどのような存在なのか」「被りと比べて大切にされているのかそうではないのか」が気になって、心穏やかでいられない日々が始まるケースが多いような気がします。

そんな思い悩む気持ちを逆手に取るキャストが存在し、その行動のひとつに「君だけ営業」略して「君営」と呼ばれるものがあります。

「君だけ」は君だけじゃない

女風界隈のブログで見かける「君営」の語源は店舗型ホストから派生しています。(諸説あり)
店舗型ホストは初回フリーで色んなホストが卓(テーブル)に着き、顔を覚えてもらいます。その後、次回来店時(2回目)からは気に入ったホストを指名し、以降同じホストが「担当(本指名)」になります。「永久指名制」と言われています。

店舗(箱)型ホストでも「永久指名制」が無くなったお店もあるようです

ただし、お客様がその担当を気に入り続ける可能性は未知数。売上を上げるためには、そのお客さまがお店に足繁く通い、ボトルを注文してくれなければお金が稼げません。
そこで生み出されたテクニックの1つが「君営」と言う特別感を持たせる演出です。つまり複数のお客様を抱えてはいても、一番大切なのは「君だけだよ」と相手に思わせて何度もお店に来てもらうテクニックになります。

女風における「君営」とは?

女風の場合は「永久指名制」はなく、複数の女風キャストを好きなタイミングで何度呼んでも全く問題ありません。また、興味を持ったキャストを次々と指名して遊んでも良いのです(これを「回遊」と言います)

ただし、女風キャストにとっては「予約数」が売上に直結しているため、極力自分に集中して予約をしてくれたら、ありがたいことこの上ないのです。
これは決して、悪意を持って行っているわけではないと信じたい(ごく一部明らかに悪気があってやっている人も存在する)のですが、キャストは以下のような言葉で、利用者を自分に惹きつけようとすることがあります。

  • 君にだけしかこんな事しない
    (個人情報の公開、無料延長(タダ延)、無料で会う(タダ会い)、本番行為など)
  • 君にしかこんな話をしない
    (他の利用者やお店の事を話す←真実かどうかは不明)
  • 君の前でだけ本当の自分が出せる、リラックスできる
  • 本気で好きになったのは君だけ
  • 退店しても会いたいのは君だけ

私が個人的に直接耳にしたのはこのような言葉でした。
ちなみに「退店後」一度もお目にかかったことはありません。

自分を予約して欲しい」真意

先述した通り、少しでも自分の予約を増やしてもらうことで収入が増えたりお店のランキングを上げたいが故に、この手を使う人が残念ながら一定数います。

しかしキャストだって人の子です。全てが虚構とは言いきれません。中には本気で利用者さんに自分の気持ちをさらけ出したくなってしまうこともあるかもしれません。(女風キャストの振る舞いとしてはいかがなものか、と言うことはさておき)

ただし、そう言ったケースは極まれであり、「ファンタジー」と言っても過言ではありません。
【自分だけが特別】と信じない方が、後で真実を知った時にそこまで傷つかないで済みます。
君だけに言っている、していることは他の人にもしているケースが多いと認識し、被りのことは極力考えないように2人で会っている時間を純粋かつシンプルに楽しむことを強くおすすめします。

実体験から感じたこと

わたし自身も、かつて何度もリピートしたキャストから『お前にしかしてないよ』と言われたプレイがありましたが、
別の利用者(被りの方)が口コミで全く同じ内容のプレイを『私だけにしてもらっている』と暴露したことで、演出であったことを知り、勘違いした自分が恥ずかしくてみじめで悲しかった体験があります。

知らないままなら幸せな気持ちでいられましたが、人によっては「他の被りと自分は違う、自分は特別なはず」と言う、恐らく永遠に会うことのない、人に対する自己顕示欲が不安から生まれてしまうことがあります。
自分から会おうと試みない限り、被りに会うことはないので(絶対にやめましょう)、透明人間に貴重な時間を囚われずに目の前のキャストと過ごす時間で満たしていきたいです。

差別と区別

女風キャストには、アプローチや手段が違っていても差別や選別無く全ての女性に同じ分の愛を提供して欲しいと思います。意味合いは違いますが、「新規」と「リピーター」を区別することは一般的に多くあると感じます。

長く同じセラピストを予約し続けた利用者に向けて、言わば「ポイントカード」みたいな位置づけで、キャスト独自のコースなど特別なサービスをパッケージしたコースの提供などはあったりします。
「日頃のご愛顧に感謝」することの優遇を、まだ一度もお会いしていない全くの「初めまして」な利用者に向けて実施するのは難しいと思いますが、2回目以降利用すればそれはもう「リピーター」なので差別感を覚えることはないかと思います。

キャストが個人的に優遇するのは、また別の話ですが。

要望としての特別感

利用者の中には「リクエスト」として、特別感を持たせて欲しい、恋人みたいに振舞ってとキャストに伝えることもあるかと思います。それは、お客様の「要望」なので、真摯にお仕事を全うされるキャストは、喜んで応じてくれると思われます。あくまでも、お客さまが望まれたことを前提に恋人として振る舞ったり、特別な演出を見せてくれるかもしれません。

お客さまの要望に応えつつ夢を見させてくれようと頑張るキャストの誠実さに感謝して演出を楽しみ、明日の自分へのエナジーチャージになったら良いです。女風は日常に彩りを添えるスパイスとして捉えていきたいです。

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