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処女のあなたに読んでほしい女風セラピストの初体験の話vol.3

春はまだかな・・・
冬の真ん中で桜に思いを寄せてみる。
『春』繋がりというには、こじつけがましいけど

青い春の思い出初体験って
誰しもが通る道だと思っていたあの頃。

いつ(何歳)までにはとか明確ではないけれど
なんとなくそんな年齢になれば、そういう機会が自然と来て、エスカレーター式の教育システムみたいに、その日を迎えるものだと、漠然と思ったりしたものではないだろうか。

いざお会いして、カウンセリングの最後や施術でのリクエストを聞いた時に
『実はそういう経験をしたことないんです・・』

とまるで、いけないことをカミングアウトするみたいに、絞り出すように告げてくれる女性は少なくない。

そういう経験と書いたけど、
それはセックスレベルの話ではなく
”男性に触れられたこと触れたことがない”
”家族以外の異性の裸を見たことがない”

という段階が多い。

自分の年齢で未経験という事実
ということが経験のある人にはわからない、その女性なりの苦悩として存在する。

幅広い年齢層の未経験を聞いてきたが
”自分の年齢で経験がないことを周りの人に知られる恥ずかしさ”
”好きな男性が出来ても、その事実が重たいと思われてしまうかもしれない不安”
”引かれたり変に気を遣われる煩わしさ”

なんかをよくお聞きするし

”自分に何か欠陥があるのではないか”
と自己を肯定出来なくなってしまうこともある。

重荷なのか圧迫されているのか・・
急かされているような焦りなのか・・
誰かに見下されている気持ちなのか・・・

実際にそう口にする女性もいるし、そんな意識を持っている女性が多いという印象も受ける。

自分のことで思い返す。
入学した覚えのない童貞という学校

それなりの年齢になると、周りは次々に卒業して行きサクラサク。

やった、やった、ヤッたぞ!
歓喜の涙をその手に握りしめた、何に使ったかわからないティッシュで拭く。
目に見えない卒業証書を持った友人たちが少し大人に見えるのがまた腹立たしい。

教室にポツンと取り残されたような気がした。

何か急かされているようで焦りも多少あった。
童貞を見下されているようなそんな劣等感、周りがなんだかイキっているようにも見えた。

しかしそう見えるのは自分の偏見でもある。
童貞学園の卒業生たちから『お前も早くな!(肩ポン)』
なんて有難いお言葉・・ではなく

屋根が吹き飛ぶほどの先輩風がビュンビュンと。
同級生なのに・・いや同級生のくせに・・・

当時お付き合いしていた女の子がいたので
卒業見込みはあったのだが、それを急ごうとは思わなかった。

恋愛も大切だけど
僕には小さい頃からの夢があり
それに向かって毎日充実した日々を過ごしていたから
そのタイミングが来た時にと思っていた。

と自分に言い聞かせていたけれど、
単純にその勇気が出なかったし、
どうすればいいかもよくわからないし
単純にヘタレだったということも
ここに正直に書いておく。

いざ彼女とするそんなことを想像した。
それなりの雰囲気を醸し出して、彼女に触れる自分は
なんだかとってもいやらしい苦手なタイプだ。

俯瞰で自分を見てしまうと
滑稽だし小っ恥ずかしいったらありゃしない。

そんなこんなではあったのだが
遅れてそれなりの年齢でその時を迎えた。

サクラサク、、いや、これは捉え方によっては
サクラチル、、なのかもしれない。

童貞といううぶな色したサクラの花が散った。
もう咲くことがない一度きりの花。

僕は何かを知ったような気になっては
忘れていくものには気付かない、気付けない。

思い出といえば
とにかく緊張したということと
これで大丈夫だった?という確認出来ない不安と
無事に終えた安堵感みたいなもの。

不慣れな中、そんな自分を受け入れてくれた
彼女の優しさに感謝している。

あっ、経験あるよ
しょうもない見栄を張ってしまっていたけど
きっとバレていたんだろうな、、

ありがとう。

僕は彼女の優しさに見逃されて
男としてのちっぽけなプライドを
保てていたのだ。
これは世の中の男性みんなそうだと言い切りたい。


知らぬ間に背負っていた童貞という肩の荷が降りたからかもしれない。

恥じることも重荷に感じることもないのに
周りより遅いとか煽られたりとかで
自分がダメなような気になっていた。

セックスの経験がないことは
そんなに恥ずかしいことだろうか?
『セックスしたことはありますか?』
と会社の面接で聞かれる場面はある?
テストや資格の試験にその有無は必要ある?
渡航の際にその経験の有無で入国拒否はされる?

ないないない。

だから劣等感や羞恥心なんていらないよ。
世の中は不思議だ、、

恥ずかしいから
セックスしたことを言えなかったり
恥ずかしいから
セックスしたことがないことを言えなかったり
不純な行為と言われることもあれば
愛を確認する尊い行為と言われることもある。

セックスの立ち位置は
非常に複雑で流動的だ。
劣等感や羞恥心のせいで
処女という付き合いの長い自分を
アプリとかそこらへんの男性で
手っ取り早く捨てるべきかどうか相談も受ける。

そんな時僕はこう伝える
『それは捨てるものじゃなく、大切に持っててもいいものだと思う。』

もしいい男性と出会ってその事実を告げて
重たい女性と思われたなら
そんな軽い男性の方を捨ててしまえばいい。

あなたを好きな人はあなたの全てを
大切にしてきたものを受け入れてくれる人であってほしい。

あとそれ
捨てるというほど粗雑に扱うものではなく
捧げるというほど男性は高尚な存在ではない。

これを読んでくれているあなたに聞きたいことがある。

初めてセックスをした時、自分の中で劇的に何かが変わりましたか?
未経験の女性たちは男性にモテないからとか
女性的に魅力がないから
そんなことで経験がないわけじゃない。

”女性だけの学校や職場で男性との接点がない”
”過去のトラウマ”
”異性よりも大切でやりたいことがあった”
”単純に今まで興味がそれ程湧かなかった”
”ご縁やタイミングがなかっただけ”

ということに尽きる。

お会いした中にはご結婚されて数年経っているが
いまだ未経験という女性もいた。

そして好きな男性が出来たから
お付き合いが始まったから男性に慣れる為や

少しでも何か知識を得る為に
僕を訪れる。

その時の僕はセラピストというよりほぼ講師。
納得するかたちでその日を迎えてほしいから

どんな疑問や質問にも
自分なりの意見でお答えする。

きっと
処女である自分に対して
自分自身がどうこう思うんじゃなくて

誰かからの視線やどう思われるかに
胸が騒つくんだろうなぁって感じる。

タイミングは人それぞれだし
周りと違ったっていいんじゃないかな?
他にも周りと違うことってあるでしょ?

『こうあるべきだ!』や
『〇〇じゃなきゃおかしい』なんて
他人の価値観で生きる必要はない。

何事に関してもそうだけど
誰かの価値観で生かされていないで
自分の価値観で生きてみて。

心に積もった
劣等感や圧迫感や自己否定の念や羞恥心
そんな雪は溶かしてしまおう。

あぁ〜春はまだかい、、、

この記事を書いた人

エイタ

老舗女性用風俗ストロベリーボーイズ東京の人気セラピストであり、ベテランセラピストでもあるエイタ。彼のファッション性やフィルム越しの世界観は多くの人を魅了する。

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