後ろめたくとも満たされる秘め事。私の初めての女風体験談

興味本位から始まった女性用風俗利用者として気がつけば早5年。メディアでは女風に関してポジティブに扱い、「頑張っている自分への甘いご褒美」として、まるで高級スイーツのように前向きに見せています。それは決して間違ってはいないのですが、それだけでは無い深淵も存在します。

少なくとも私は良いことも悪いことも、女風を通じて「気づきを得る」ことになりました。そんなリアルに女風利用をしてきた「一般利用者」の目線で、女風について知ってもらいたいと言う気持ちから、この記事を寄稿させていただきます。

目次

寄稿する経緯

過去の感情や気づきを忘れないように書き留める。もともと女風に限らず言葉に書き出す作業がとても好きだったため、利用においてもSNSなどで公に周知するわけではなく、noteに女風で感じた想いを日記感覚で書いていました。
公開することで自分やキャストの身バレ、被りの方に猜疑心を持たれることで変な噂になるのは本意ではありません。

女風界隈5年生になり、様々な経験や体験がありました。興味のあることにはすぐ挑戦するため、かつて某女風向けポータルサイトのライターや、20数名ほどのモニターを経験するなど、自分なりに模索した時期があります。

利用を止めず続けていることに後ろめたさが無いとはいいきれませんが、日々変わりゆく女風業界を近くで見届けたい感情に正直でありたいと思っています。

「FEMTASY」に寄稿することは、一つの「変化」として捉えています。
また、私の経験の発信を通じて、誰かの気づきに繋がって欲しい思いが素直にあります。

体験や経緯をなぞらえることで答え合わせとなり、それが誰かのためになったら嬉しい。そんな感情とともに私の女風の今までを赤裸々に、且つ読んでくださる人がマイナスな気持ちにならないように配慮しながら書いていけたらと思います。
どうぞよろしくお願いします。

初めての利用きっかけ

女風利用の始まりはパフォーマンス表現の行き詰まりからでした。

人前で踊るようになってそれなりの年月を重ねた私は、ある舞台で講師に「色気と言うより【闇】を感じる」と指摘され、その舞台のコンセプトである「セクシャルかつ匂い立つような女らしさ」を求めて日々悩んでいました。

そんなとき、後輩が女風の存在を教えてくれました。彼女はすでに数回利用し、お気に入り(当時は好きピや推しピなどはありませんでした)もいるようでした。「性のプロにより非日常の世界を知る」ことでセクシャリティが養われる可能性と、個人的に未体験の「中で到達する」チャンスに期待を寄せました。つまり、完全に「興味本位」から始まったのです。

利用は二ヶ月後

実際に利用したのはそれから二ヶ月ほど経った日のことでした。
なぜなら、私は自分でも引くほど自己肯定感が低いのに承認欲求は果てしなく高いと自負しているため、勇気が出なかったからです。

気になるキャストは存在していました。大手のお店に所属するその人は、スリムで少し高めの身長に肩までのセミロング。口元にモザイクはあるけれど独特の空気感からアーティストのような雰囲気を感じさせる人でした。デビューして二ヶ月と言う歴で、すでに口コミは8件も入っているところに期待が高まります。

容姿に自信が無い、年齢もそれほど若くはない、わがまま過ぎるボディでは無いけれど自慢できる体型でも無いわたしが、宣材写真でにこやかに微笑む顔面偏差値の高いセラピストにいざ対面した時がっかりされたらどうしよう……

お金を介在することで得られる時間も駆け引きもないインスタント疑似恋愛に宣材写真を見るだけで浮き足立ち、予約どころかコンタクトも取らないまま日が経ってしまいました。

勢いとタイミング

気になっていたキャストがX(Twitter)アカウントを持っていると知り、こっそりフォローしてPOST(ツイート)を読みふけるちょっと危ない人になりかけている矢先に、突然そのキャストがわたしをフォローをし、DM が送られてきました。

相互フォローになってからはリズミカルに話が盛り上がり気がつけば予約確定。お店に予約フォームを送るまでの時間が瞬きかな?くらいのスピードでその4時間後に合流しました。(後にこれが「営業DM」であることを知りました)

待合せに現れたそのキャストは予想より背が高くスリムなイケメンで、申し訳無い気持ちでいっぱいに……「あと5キロ痩せてから予約し直します!」と喉まで声が出るのを必死に抑え、顔は至って平常心を保ちました。

非日常の体感速度は早い

カウンセリングからお風呂、施術までの時間が光速で駆け抜けたのかと思うほどでした。
決して誤字では無く、まさに「光の速さ」

野球部時代に培ったと言うスポーツマッサージと手根での圧の恩恵を受けると、ある意味放って置けないレベルの悲惨な私の身体に彼が本気を出し、汗だくになりながら「リラクゼーション的な意味で」揉みしだかれました。

セクシャルなマッサージの記憶が曖昧なのは、イケメン過ぎる顔が近すぎて見惚れたことも否めません。
性感施術は決して不得手では無かった…と曖昧な記憶で確信しています。

残念ながら「到達」には至らなかったものの、「初回から恋愛ドラマクライマックス」モードの経験は例えようの無い非日常を私に与え、それが私の「女風」はじめの一歩となったのでした。

心と体の剥離

その後も同じセラピストだけをリピート(なんども指名)し続けていましたが、長くは続きませんでした。
わたしに女風を教えてくれた後輩から「女風は月イチのエステみたいなもんですよ」と背中を押されて使い始めたはずのわたしでしたが、彼に会うたびに体は幸福感に満たされてもお見送りの時間に感じる焦燥感は否めませんでした。

セラピストは「大切なお客様」が満足できるように真摯な気持ちで接してくれたことに対し、わたしは常に優しく扱われることでより深く相手のことを知りたいと興味を持ってしまう……肌を寄せることで女性としての喜びを感じるだけでは満足できず、要望を伝え依存しつづけた圧の強さに、彼は「自分では対応しきれない」と言って離れました。
そのための話し合いとして予約時間180分をまるっと使い切ったのも良い思い出……ということにします。

この遊びは「純粋に女性としての喜びを肌で感じる」ことが大前提であり、心の救済や完全なる修復を求めることでは無いとわたしは学びました。女風を利用する目的はそれぞれ違うかと思いますが、ご自身が納得できる目的をまず最初に決めてから利用し、その体験の対価としてお金を払っていることだけは忘れないほうが良いと思います。

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