女風モニターって何?体験して分かったモニターの裏側公開!
女性用風俗(女風)に”モニター”と言う存在があることをご存知でしょうか。女風所属店で働く「セラピスト」は、厳正な審査を通過し、入店できたからと言ってすぐに”セラピストデビュー”することは基本的にできません。
利用者に安心して満足いただけるサービスを提供するために様々な講習が行われ、最終テストとして”モニター”を行います。モニターの内容は「リラクゼーション」と「性感マッサージ」をおおむね「90分コース」で想定し(例外もあります)、女性に体験いただいて判断を仰いだ後に晴れて”デビュー”となります。
このセラピスト候補生のサービスを受けて判断するお仕事が”モニター”です。
モニターは女風利用者に限らず、風俗従事されているプロの方が担う場合もあります。店舗によって利用基準や報酬が異なるため、一概に「これがモニターです!」とも言い切れませんが、わたしがかつて体験したモニターについてお伝えしたいと思い書かせていただくことにしました。
モニター体験の始まり
1人目の女風セラピストと出会い「女風」の世界に興味が沸いたわたしは、彼が所属するお店が行っている「モニター」に興味を持ち、応募してみることにしました。
サイトから申し込むとすぐLINEに連絡が。軽く面接をしてから適性があればお願いしますと言われ、人事責任者らしき方と会うことになりました。
繁華街のビル前で待っていると目の前に30代くらいの爽やか塩顔イケメンが登場……どこかで見た記憶があると思えば、お店の看板セラピスト(いわゆるランカー)の1人でした。売れっ子は人事も担当するようです。
モニター面接
Iさん(仮名)はスマートに私をカフェまでエスコートしてくれます。さすが売れっ子。物腰に一部の隙もなく、かつ嫌味のない自然な所作で私の飲み物を注文し、ご用意いただきました。
「面接」といっても堅苦しい話は一切なく、女風利用の有無や回数、頻度、簡単なモニターの内容を雑談を交えて説明。
ひと息ついて、Iさんは優しそうな瞳をキュッと引き締めて真剣にひと言
「このお仕事は、甘い採点では困ります」
初めてわたしにプレッシャーをかけてきたのでした。
「モニター」の立ち位置
お店により、依頼される内容や提出するアンケートのフォーマットもバラバラです。このお店は特に厳しい店舗の1つだと、スマートフォンで4スクロールくらい必要なアンケート項目を見ながら察しました。
細かい行動全てに評価点数が設けられ、一定の基準に達していないと不合格になります。合格基準は1回ではありません。
何回かの合格を勝ち得ないと、いつまでもセラピストデビューができません。また、無料受講回数に制限があり、追加の講習料はセラピスト講習生負担とかなり厳しいのです。
モニターが安易に判断し、軽い気持ちで合格させてしまうと、デビューしたときにどんなトラブルが発生するか分かりません。意識の低いセラピストの行動により、裏引き、本番行為の強要、性病、妊娠などの他、雑な接客を受けて利用者が傷つくリスクもあります。ユーザーが悲しい思いや経験をしたケース、逆にセラピストがトラブルに巻き込まれたこともあると聞きました。
「モニターには責任ある行動が求められるんですよ」
コーヒーを1口含んで有事の一つ一つを丁寧に伝えるIさんの話を伺い、わたしは改めて責任の重さを感じながらも、密かに(容姿はモニター基準に関係無いのか)と胸を撫で下ろしました。
いざ初めてのモニターへ
どうやらモニター面接に合格できたらしく、面接を受けたその足でホテル街に案内されて講習生と待ち合わせしました。
Iさんとはここで解散のようです。
「講習生のなりゆきは見ないんですか?」とたずねると、何故あなたが気にならないのと言わんばかりの引きテンションで
「モニターの方がやりづらいでしょうから」
と返されました。(そう言った性癖はありません)
初めてモニターしたセラピスト講習生さんは、所在なさげにオドオドした身長170cmくらいのカワイイ犬系男子。
1度はセラピストデビューしたものの指名が全く入らず、追加講習(自己負担)で来たのだと知りました。
初回から責任の重みを感じるモニターに緊張が走ったものの、忖度なく90分ガッツリと全力でサービスを受け止めました。
生々しい詳細は割愛してサラリと感想を書くと、女風慣れしていない私でもわかるほど残念ながら彼はセラピストに向いていない気がしました。
顔はイケメン、以上。マニュアル通りに準備や接客はするものの、採点事項に良い点数は付けられない素人感が出ており、本当に申し訳無いけれどお金を払えるレベルでは無かったです。付き合いたての恋人のたどたどしさを求めるなら、最適だったかもしれません。
合格点は出せず、彼はその後何度か追加講習を受けたものの受からないまま退店しました。
モニターを終えて
わたしが誰かを評価するなんておこがましいかなと思ったけれど、
その後も何度かIさんからモニター依頼があったので、どうやら及第点を頂けたようでした。
このお店に限らず他の店舗でもモニターを体験し、20数件ほどのセラピスト候補者とお会いしましたが、いつも思うのは初回にIさんから教わった
『「無料で施術が受けられてラッキー」と言う安易な考えではとても務まら無い』と言う言葉でした。
モニターの判断ひとつで、その後のセラピスト人生やその先にいる利用者の思いまで背負う覚悟が必要だと心身を引き締めて受けていたわたしがいます。
常に念頭においていたのは、「わたしは、このセラピスト候補者がデビューした後にお金を払えるだろうか?引き続き応援(予約)することはできるのか?」と言うことです。
もし、モニターをやってみたいと言う方がいらっしゃったら少しでも片隅に置いていただければ幸いです。
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