全女性へ。オーガズムを得る方法は日常生活で作られる
沢山の女性が悩んだり気になったりしている割に普段の会話に出てこないオーガズムの話。
さて、私のノートにメモ書きされていたものをそのままここに記す。恐らく何かの講座を書き写したものであろう。
女性のオーガズムは、膣周辺の筋肉の収縮が3~10回あり、その収縮の間隔は約0.8秒です。それは、クリトリスの外部刺激でも膣性交でも同じことが起こります。
また、膣性交の場合はより拡散的で深いものと感じていますが、心理的にも満足を与えるものでもあります。内部クリトリスの様々な領域をせいするのは、摩擦、圧力、筋肉の収縮です。
これを読んで、意味の分かる女性もいれば、何の事だか意味が分からない女性もいると思う。
私は開業して以来、沢山の女性達の話を聞いてきた。性に関してについて言えば、女性は男性に比べても、興味のあるなしを含め性的な嗜好、考え方や感じ方など本当に千差万別である。
そして「女性として産まれたのならば、これを経験しないのは損だ。」という事も無い。それは、「女性として産まれたのならば、子供は産むべき。」という圧力にも似ていると感じる。
現に私は子供がいないので、そういう圧力的な文章を書かないように気を付けたい。
だからこの記事はくれぐれも気楽な気持ちで読んで欲しいと思う。
全ての女性は感じる身体を持っている
気楽な気持ちで読んで欲しいと言いつつ、「イクとは何か?」「全く感じない」と悩んでいる女性も多い。
そういう方に知っておいてもらいたいのが、「全ての女性は感じる身体を持っている」という事である。
「イクためにはどうすればいいか」というよりも「オーガズムを止めている原因は何なのか」と考えた方が良い。そして、身体が反応をしているけれども、気付いていない場合もある。
AVのように派手に大きい声の出る場合もあれば、静かに迎えるオーガズムもあり、声の大きさとオーガズムの強さは比例しない。
まして、水(潮)が出るのはオーガズムではなく、むしろ膣が柔らかくなって完成形に近づくと、靭帯がやわらかくなり潮は吹かなくなる。
男性は勘違いしている場合も多いだろう。オーガズムは男性に与えてもらうものではない。それを目指して、男性を渡り歩くのは本末転倒である。
全ての女性がオーガズムを得る必要はないけれども、この文章を読んでいるという事は、何か考えるところがあって読んでいると思うので、「感じる身体を取り戻していく」事を決めてほしい。
私は、「感じる身体を取り戻していく」事が、人生がより豊かになる事を確信している。
膣を育てる
まず「膣を育てる」事について、書こうと思う。実は膣自体にはさほど感度はなく、出産の痛みに耐えられるように鈍感になっていると一説では言われている。
けれども、興味深いのが膣は育てる事の出来る器官だという事だ。どうやって膣を育てるのかというとずばり、「膣ケア」と「膣オナニー」である。
「膣ケア」と「膣オナニー」は何が違うかというと、「膣ケア」は膣にオイルを塗り込み、出来れば膣内のこりをほぐす行為である。
これは、出来れば朝晩2回やって頂きたい。私のお勧めのやり方は、鏡を見ながら膣を解す方法だ。
顔も鏡を見ないでケアするのと鏡を見てスキンケアするのでは結果に違いがある。私は2年ほど鏡を見て「膣ケア」をしているが、ストレスや疲れが溜まっていると、大陰唇の色が悪くなっていたりする。そんな変化にも鏡を見ていると気付く事が出来る。
「膣オナニー」は膣を使ったセルフプレジャーである。
膣を触れないという女性もいるが、自分が触れない場所を男性に触らせているのも不思議だ。「膣が育つ」というのは、膣まわりの脈を育てる事で、ここの脈を育てる事は、感度だけではなく、「金脈」や「人脈」も一緒に育てている。だから、膣を育てる事は女性にとってとても大切だ。
食いしばりを無くして臓器を上げる
オーガズムにはクリトリス周辺の収縮(外イキ)と膣性交によるもの(中イキ)がある。
40代以上で身体を育ててオーガズムを得る場合に、今までオーガズムを感じた事がないという事だとしたら、外イキを狙うのは逆に難しい。これを聞いて絶望しないで欲しい。
今までの人生で感じた事がない人ほど、膣内の(中イキ)は大きいものになる。
ただし、これは内臓の強さや消化力が大きく関係している。内臓を強くする為には、食いしばり解除が必要である。
食いしばりとは、歯ぎしりをしていたら食いしばりという事ではなく、上下の奥歯がついていたら食いしばりである。私がみている限り、食いしばりをしている人が90%ほど。食いしばってない人を見つける方が難しいくらいだ。
正常な口腔内は、24時間、上下の歯と歯はあてずに、舌を奥から上あごに付けておく。丁度この図の様に。
舌が上がるとそれに付随して内臓も上がる。内臓が下がって癒着したままでは中イキは難しい。内臓が上がってくると身体を川の様に走っている経絡の一番大きいラインである任脈督脈のラインがスムーズに流れるようになる。
そうなってくると感度も大きく変わってくる。実際のところ、食いしばりを無くそうと思っても、意志の力ですぐに治るものではない。私も40年以上に渡って食いしばり続けていて、しかも自分が食いしばっている事にも気付いていなかった。
私は食いしばりを解除する為に「舌はがし」という方法を使っているのだが、セルフケアをコツコツやって、自分の生活習慣を変えていく必要がある。「舌はがし」は福岡の七星スパルタ鍼灸医院の平井先生が考案したもので、舌だけに限らずに、食べ方、寝方、話し方など、身体を正常に使う方法は多岐に及ぶ。
詳しくは、「平井メソッド健康革命」という本に載っているので、是非読んでもらいたい。
その中でも、すぐに取り組めて、勘違いしている方も多いのが、寝方だ。
人は寝返りをうちながら身体を整えていると勘違いしている方も多いが、寝返りをうつたびに、実は食いしばりをしている。
正しくは、上向きでずっと寝れているのが正常である。今までずっと横向きで寝てた人は、上向きで寝るのは大変だと思う。私も上向きで寝られるまでに1年かかった。けれども上向きで寝るようになって子宮頸部の異形成細胞も治った。
ようは、横向きで寝ると食いしばってるうえに、真ん中にあるはずの子宮の位置も簡単にズレてしまうんだと予想される。
自分の心に正直になる
女性は子宮でものを考えるというが、男性よりも女性の方が勘が鋭かったり、感情で動く事が多いのは子宮を持っているからだ。
(子宮を手術で摘出した方も、子宮のエネルギーは一生残っています)
そして、膣を含めて生殖器は陰部と呼ばれてる。陰の感情が溜め込まれやすい器官なのだ。陰の感情(怒り、悲しみ、寂しさ、恐れ)などを持ってはいけないという話ではなく、全ての感情に良い悪いは無いので認める事が大切だ。逆に悲しいのに悲しくない振りをしたり、怒っているのに怒っていない振りをして感情を押し込めると、その感情が溜まる。
そうした感情を私はノートに書いて、認めるようにしている。長い間私は、それが出来ずに、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮の異形成と生殖器系のトラブルが沢山あった。今では、何もなくなった。生理痛もない。
ノートに書いて感情を認めるだけで、現実が少しづつ変わっていく。以前、感情ノートについての講座を受けた時に、感情は脳内では整理出来ないそうだ。
そして、自分の感情のパターンを知り、「何を自分はやりたいのか」「本当はどうしたいのか」と自分自身とのコミュニケーションをとっていく。自分とコミュニケーションが取れなければ、他人とも本当の意味でコミュニケーションをとれない。
女性は、複数の事を同時に考えるのが得意なので、脳内がとっちらかりやすい。とっちらかった状態では、感じるのも難しい。普段から脳内を整理しておく必要がある。
最後に
「オーガズムを得るには」というお題で記事を書かせて頂いたが、セルフで出来るものばかりである。性行為においては、相手選びを間違えない事くらいで、本番ではその場に集中して楽しむ事だと私は思う。
記事を書いた人
三樹 菜緒子
静岡県にある膣ほぐしのサロン『月と樹』オーナーセラピスト。日本で一番に膣の施術を公に始めた人。のべ1000人ほどの膣ほぐしをしてきたプロのセラピスト。
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