『化学反応』 ~エイタの車窓から~ vol.1
FEMTASYをご覧の皆さん、はじめまして。ストロベリーボーイズ東京本店・セラピストのエイタです。
さて、このまま本編に突入してもいいのですがこのコラムを書くにあたり『書いているお前は一体何者だ?』という点をまず払拭したいと考えました。そうした方が綴る言葉の浸透力も少しは違うのかなと思い最初は『エイタのこと』を少しだけ書かせてもらいたいです。
やはり、書くだけではなく伝わってこその言葉ですし『何を言うか』ではなく『誰が何を言っているか』をハッキリさせた方がこれからのコラムがきっと見やすくなるはずなので。
セラピスト歴は4年4ヶ月でストロベリーボーイズ東京本店に在籍しています。セラピストと服のお仕事もしています。施術経験は1000回以上でおそらく年数も施術回数も業界ではベテランと呼ばれる域です。セラピストを始める前はカフェや今のアパレルのお仕事で、ホスト業・風俗関係等に関わったことは一度もありませんでした。
大学時代に掲げたポリシー『スーツを着る仕事はしない』を未だに守り続ける一貫性、そんな自分を自分で褒めてあげたいという元・五輪マラソン代表の有森裕子さん的な自己肯定感が少しだけ高い一面、好きなことをとことん追求し続けてしまう気質等があります。
このコラムでは『エイタ』として出逢ってきたご縁を中心にその(ご縁に至る)きっかけ、女性の思い、施術を終えての心境の変化、その後、僕の解釈などを書いて時より『エイタを始める前の僕(一般男性的目線)』と照らし合わせて自分の心境の変化も書いていけたらと考えています。
なぜ、”過去の自分と照らし合わせた書き方をしたいのか?”というと、この4年4ヶ月でセラピストという立場を通じてご縁(女性)に人として『成長』させてもらったという気持ちがとても強いからです。
そんな心境の移り変わりを書くことで成長させてもらった感謝の気持ちを伝えられたらと。
『どこにでもある日常を生きる女性』が『順風満帆に生きているように見える女性』がどんな思いを抱いて世の男性(旦那さん・彼氏さん等)と日々を過ごしているのかはセラピストをしていなければわからないことでした。
映像化や書籍化されていないノンフィクションを見て聞いて感じてきました。そしてそこで”大事な何か”に気付かせてもらったんです。
『人(女性)は当たり前のことで喜び、当たり前のことで傷つく』というごくごく当たり前のことを僕たち男性は忘れてしまうんですよね。
日常からまた一つ、また一つあったはずの当たり前が自分の目の前から消えていく、当たり前のように消えていく。
【パートナーとのセックスは快楽の為だけじゃない。会話を超えるコミュニケーションになる。ただただ肌を触れ合わせるというだけでも心が満たされることがある。体を満たすことは重要(大切)で、心を満たすことは必要(なくてはならないもの)だ】
快楽や技術を追求する立場のセラピストが心を書くなんて本末転倒かもしれませんが、自分の想像を遥かに超えて『心』は女性と男性の”それ”において必要なことなんです。僕の経験から導いた言葉ならそれなりに説得力も出てくる、そう信じています。
今も『女性の気持ちが手に取るように理解出来る』わけではありません。
でも始める前との明確な違いといえば『考察』という相手を考えたい、察したいと思えるその気持ちです。
理解出来る出来ないはきっと二の次で、同じ熱量で相手と向き合ったり、相手に自分の感覚(価値観)を擦り合わせたり、尊重し合ったり、自分の意見を押したり引いたり留めたり仕舞ったり、折り合いの折り目を模索したり、そんなことの方がよっぽど重要で『わかり合うという結果』より『(相手は)自分とどれだけ真剣(誠実)かという過程』を人は大切にしているのかもしれません。
旦那さん、彼氏さん、周りの男性に不満や憤りを感じたり変化を望んでる人もいると思うけどそれは不思議なことでもないし、不幸なことでもないし、あなた一人だけが抱えている特別な悩みでもない。
あなたの隣にいる男性にはその問題や事柄はこう見えている(かも)ということを僕の”今とあの頃”で対比したりして伝えることが出来たなら、少しは今の状況が変わらなくても気は楽になるのかなと勝手に思ったりしている。
このコラムは誰かの役に立ちたいとか共感を求めたいとか何かの慰めというわけではない。
これを見て『誰か』の『何か』になれば。この漠然とした『誰か』の『何か』というのが言葉の可能性であり、僕の想像もつかない化学反応ということ。それが今の僕の密かな楽しみ。
この記事を書いた人
エイタ
老舗女性用風俗ストロベリーボーイズ東京の人気セラピストであり、ベテランセラピストでもあるエイタ。彼のファッション性やフィルム越しの世界観は多くの人を魅了する。